血管を傷つけるリスクを減らす、体温で柔らかくなる静脈注射針
静脈内注射は、薬剤を血管に直接注入することで即効性があり、継続的な薬剤投与による治療が可能となるため、世界中で一般的に患者の治療に使用されている方法だ。 しかし、静脈に刺す針はその堅さのために、偶発的に血管や組織を損傷してしまうことがある。特に、患者が薬剤の投与中に動き回るようなことがあると、血管内の傷害を発生するリスクが高まる。 このような、一般的な注射針にあるリスクを回避できるようになるかもしれない注射針が、現在実験的に開発されている。韓国科学技術院(KAIST)の科学者らが開発した「P-CARE」注射針は、一般的なステンレスではなく、ガリウムと呼ばれる金属でできており、シリコン被覆内に封